<特別プログラム>
国際文化科1年SGH講演会
『国連職員になりたい私が高校生の時に知っておきたかった4つのこと』
SGH Lecture for the first-year international-course students
2016年7月7日
July 7, 2016
国際文化科1年SGH講演会『国連職員になりたい私が高校生の時に知っておきたかった4つのこと』を開催しました。講師の板倉美聡さんは、「世界で一番困っている人のために働く」ため、大阪大学法学部国際公共政策学科在学中から世界各地を訪問、また、国内外で研究も発信もしてこられました。
■講師:大阪大学法学部国際公共政策学科卒業生の板倉美聡さんを講師にお招きしました。
■意図:板倉さんは、「世界で一番困っている人のために働く」ため、大阪大学法学部国際公共政策学科に入学することを決心し、同学科在学中から世界各地を訪問、また、国内外で研究も発信もしてこられました。難民問題をご自身の体験を通して紹介していただくとともに、自分の志を現実にしていくために大切なことを人生の先輩として伝えていただくために講演をお願いしました。
■内容: 講師紹介資料の中に書かれていた年表には、これまでの経験に加え、「世界で一番困っている人のために働く」までの計画が書かれていました。
2016年9月:英国Durham University修士課程へ留学開始
2017年10月:Durham大学卒業。国連でインターンを経験
2018年4月:ついに社会人になる。
2021年:人道支援系のNGOに転職。人道支援の最前線で経験を積む。
2023年:JPO試験合格。晴れて国連職員となる。
2025年:JPO終了。UNHCRに自力で再就職
2027年:PKOミッションに転職。世界で一番困っている人のために働く。
講演の中では、「高校生の時に知っておきたかったこと」として
- 本気で成し遂げたいことは言いふらせ!
- 自分の頭で考えて自分の意見をもつクセをつける!
- 想像できるレベルのことは大抵何でもできる!
- 一つでも多く"当たり前"が"当たり前"じゃなくなる瞬間に出会え!
この4つのアドバイスについて、難民、イスラム教に関わる経験談と関連させて話していただきました。
■生徒の感想を印象に残った言葉とともに紹介します。
- "本当に叶えたいことは人に言いふらす":私は講演を聞くまでは、叶わなかったら恥ずかしいから誰にも言わないでおこうと思っていましたが、この講演を聞いて、言いふらしたほうがいいことがたくさんあることを知りました。情報が集まったり、誰かが協力してくれたりして、夢が叶いやすくなるということを聞いて、とても納得しました。
- "常識を常識じゃないと思う瞬間を作れ":私はずっと当たり前のことを当たり前にできる人間になろうと思っていました。当たり前な事をするのは当然のことだと思っていたし、それに対して何の疑問も抱きませんでした。しかし、今回の話を聞いて、当たり前は自分にとっての当たり前でしかないのだと知り、考えが変わりました。もちろん今まで通り自分がやらないといけないと思うことは当たり前にやりたいですが、相手がどう考えているのかを理解し、受け入れることが必要だと感じました。
- "マララみたいな子はいっぱいいる。":マララさんは現地の人たちからするとそれほど特別なわけではない、という事を聞いた時にはとても驚きました。私たちが見たり聞いたりしているニュースはとても一面的であることを感じました。
- "世界で1番困っている人たちのために働く":僕の将来は海外で働いてみたいなぁと思ってきたいたけど、この話を聞いて、もっと海外のことに興味がわきました。板倉さんはすごい行動力を持っているなととてもときました。世界で1番困っている人たちのために働くなんて簡単に言えることじゃないのに言い切っていて、しかも実現させようとしているのはすごく勇気があってかっこいいなと思いました。