活動記録

Report

<特別プログラム>
秋休み企業訪問研修

Study Visit to companies

2018年10月4日、5日

October 4 and 5, 2018

秋休み企業訪問研修

1、2年生の希望者約80名が10企業を訪問しました。企業では、主に企業の社会的責任(CSR)の具体的な取り組みを紹介していただきました。国際協力やフェアトレード、働くということの意味について学ばせていただいた企業もありました。 About 80 students visited 10 companies. At the companies, students learned details of companies' practices on Corporate Social Responsibility (CSR). At some companies, students learned about international cooperation volunteer work, fairtrade and the meaning of work.

企業の紹介・研修テーマは以下の通りです。企業名の横の(→REPORT)をクリックすると、参加者・引率教員によるレポート等のページに移動します。

【お断り】レポートに書かれた各企業についての情報は、メモや記憶に基づいて参加生徒が書いたものです。ご了解の上お読み下さい。

1. IDEC株式会社 (→REPORT)

■会社紹介:

新大阪に本社を置く電気機器メーカーで、1945年の創業以来、「人の命を守る」をコンセプトに人と機械をつなぐ制御機器製品をはじめ様々な製品やサービスを提供しています。
「企業の発展を通じて社会経済に貢献する」という企業目標のもと、ものづくり現場の人手不足解消や生産性向上に貢献する協調安全ロボットシステムや、環境とエネルギーの問題を解消する太陽光発電、おいしく安全・安心で高品質な農産物を効率的・安定的に生産する次世代農業などの環境関連事業も行っています。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどにグループ会社があるため、グループ全体での社員の日本人比率は30%を切っており、2020年には社内の公用語を英語にする方針です。社員数803人(グループ連結3,873人)。

■研修テーマ:

働き方改革・ライフワークバランスの実現とグローバル展開
(「人を大切にする」と「人を育てる」を基本とする「人間性尊重経営」)

当社は、社員一人ひとりの個性を尊重し、ライフワークバランスを図りながら、働きがい、生きがいを生み出し、社員や家族の幸福を追求する「人間性尊重経営」を掲げています。
社員一人ひとりの状況に合った働き方を実現する「働き方改革」を推進するため、残業削減・有給休暇取得推進のほか、4分の1有給休暇制度やライフサポート休暇制度を開始しています。
グローバル展開と現地への配慮も含め、他社には見られない当社の取り組みを人財戦略・CSR担当役員よりご紹介します。そのほか、緑がいっぱいの中庭やBBQスペース、社内食堂の見学もしていただきます。

■参考ページ:

「人権・社員への取り組み」 http://jp.idec.com/ja/csr/hr/

2.大阪ガス (→REPORT)

■会社紹介:

近畿2府4県79市33町の約600万戸に都市ガスを供給・販売している会社です。この他、LPGの販売、電力の発電・供給および販売、ガス機器の販売、ガス工事の受注等をしています。社員数5,617人(連結19,997人)。(2018年3月31日現在)

■研修テーマ:

温暖化対策を中心とした環境への取組~実験集合住宅NEXT21の見学を通じて~
エネルギービジネスを中心に事業を展開する当社にとって、温室効果ガスであるCO2排出削減の取り組みは極めて重要な使命と考えています。天然ガスや再生可能エネルギー等の環境負荷の小さいエネルギーの利用促進や、環境に配慮した設備・製品・サービスの導入・提供を通じたCO2排出削減の取り組みについてご紹介します。
また、当社の実験集合住宅NEXT21を実際に見学いただき、時代に一歩先んじた居住環境・設備の実験について解説し、近未来の環境・エネルギー・暮らしについて皆さんと議論したいと考えています。

■参考ページ:

「実験集合住宅NEXT21」 http://www.osakagas.co.jp/company/efforts/next21/

3.中西金属工業 (→REPORT)

■会社紹介:

当社は、1924年に大阪天満の地に設立され、2024年で創業100周年を迎えます。主力製品として、自動車や新幹線などの車体に使用される部品(ベアリングリテーナー等)や、自動車工場向けの生産システム(コンベアシステム)、住宅関連部品(サッシ用戸車等)、環境製品(風車等)などを製造・販売しています。
近年は、新規事業にも力を入れており、次世代型農場の運営や農業用製品の開発、ソーラーやバイオマス発電による再生エネルギー分野への参入等、持続可能な社会への貢献を目指しています。
多様な事業を展開するNKCグループは、国内に5つ、海外に7つの生産拠点を有しており、NKCグループ社員数は国内外合わせて4,469名(2018年3月時点)です。
経営方針としてワーク・ライフ・バランスとダイバーシティを推進しており、男女共同参画を目指した採用や各種制度/設備を完備し、全ての従業員が働きやすい職場づくりを実践しています。また、社員自らが「より良い会社づくり」の為のプロジェクトチームを結成し、様々な取り組みを行っています。

■研修テーマ:

男女共同参画型の事業運営を目指して
当社が推進するワーク・ライフ・バランスとダイバーシティついて、具体的な事例(座談+社内設備案内)や社員の声をご紹介します。
①会社紹介(当社概要案内)及び社内見学(主なオフィスフロア、福利厚生施設)
②社内プロジェクトメンバーによる活動紹介
③質疑応答及びディスカッション(男女共同参画について)

■参考ページ:

2018年度版CSR報告書 http://www.nkc-j.co.jp/eco_csr/pdf/csr_report2018.pdf

4.江坂-起業家支援センター (→REPORT)

■会社紹介:

働こうとしている人を支援したり、会社を始めたり経営したりしている人を支援している会社です。江坂駅周辺には、約3,000の事業所があります。一般就職を目指す精神に障害のある方々を社員として雇用し、近隣の企業調査を行うとともに、営業や事務などの起業家支援を行っています。

■研修テーマ:

人にとって「仕事」「働く」というのはどういうことか~若者・障害者の就労支援および起業支援の現場から見えること
働くとはどういうことか。就職のほかに自営の手伝いや起業という働き方もあるということをざっくばらんにお話しします。人権や労働についてだけでなく、社長や経営コンサルタントに聞いてみたい事がある方は、ぜひともご参加ください。

5.トラベル・フロンティア (→REPORT)

■会社紹介:

梅田の旅行代理店です。15年以上に及ぶビジネス渡航手配の経験・ノウハウを元に、"スピーディーな手配レスポンス"と"渡航者ニーズを深く理解した対応"に自信を持っています。

■研修テーマ:

東南アジア貧困層へのボランティア体験ツアー
2015年と2016年の3月、今後の自社の新事業として考えているこのツアーを、自分で実際に経験してみようと、フィリピン・セブ島を訪れました。そこで体験した様々なボランティアプログラムは、私がこれまでに味わったことのない鮮烈な印象を与えてくれました。
「国際貢献」、「グローバルな人材育成」---そんな言葉がメディアに載らない日はありません。しかし何よりも、日本では決して見ること・体験することの出来ない海外の実状にたくさん触れて、《いまの世界と日本》の在り方をしっかり見つめ、考えること。これが大切な出発点になると私たちは考えています。
このツアーは、その出発点にふさわしい機会をきっと貴方に与えてくれるはずです。人生をも大きく変えるような、衝撃的な原体験になるかもしれません。

6. NTN株式会社 (→REPORT)

■会社紹介:

NTNは、大阪に本社を置く精密機器メーカーです。中でも、ベアリングは世界トップクラスのシェアで、その技術を活かしたハブベアリングは世界シェア第1位、ドライブシャフトは2位を誇ります。
当社の商品は、世界有数の企業に選ばれ、自動車、鉄道車両、建設機械、航空機、医療機器をはじめとする多数の商品に用いられて、人々の暮らしを支えています。
NTNグループは、世界33カ国に約220の拠点をもち、2万人以上の従業員が、より良い商品の研究・開発・製造・販売・サポートに取り組んでいます。そして、情熱と技術力を持って、歴史ある多彩なブランドを進化させており、2018年3月には創業100周年を迎えました。

■研修テーマ:

ダイバーシティの推進
当社では、働きやすい環境づくりや人材育成とともに、女性をはじめ多様な人材の活躍が企業の持続的成長につながると考え、ダイバーシティ推進を経営戦略のひとつに位置づけています。
女性社員だけでなく管理職も対象とした研修やセミナーをとおした意識・風土改革、関連制度の充実などによる働き方の改革推進によって、女性管理職比率や障がい者雇用率も徐々に増加しています。
また人は、無意識にバイアス(偏見)を持つことがあり、まずそれを理解することが、多様性を理解し受け入れ価値を見出すことの第一歩です。ダイバーシティへの取り組みは一過性のものではなく、継続的に推進することが重要です。多様な価値観が融合し、様々な人材がその能力を発揮し成長することが、グローバルに活動する企業には必要だからです。
①企業紹介、グローバルでの人材育成施策などとともに、
②ダイバーシティの前提としての無意識バイアスの理解
③ダイバーシティ推進としての女性、障がい者など多様な人材の活躍推進
の取組みの一部をご紹介致します。
また、外国人社員や海外勤務経験社員による英語によるプレゼン・体験談も計画しています。

■参考ページ:

「女性,障がい者,多国籍,高齢者の採用促進」 http://www.ntn.co.jp/japan/ecology/employee.html

7.ダイフク (→REPORT)

■会社紹介:

物流システム(工場・流通基地・空港等での搬送・保管・仕分け・ピッキングの機械化)に関するコンサルティングとエンジニアリングおよび設計・製造・据付で世界トップクラス。社員数9,193人 (グループ計:2018年3月31日現在)

■研修テーマ:

「健康経営」と「働き方改革」による人財マネジメント
当社では、従業員の心身の健康を事業の持続的発展の根幹を担うものと捉え、心身の健康増進施策やイベントを実施し、生き生きと仕事ができる職場環境づくりに努めています。
2018年4月には「ダイフクグループ健康経営宣言」を制定し、社内外に向けて考え方を示しました。
今回は、当社の健康経営を以下4つのテーマに沿ってご紹介します。
①事業発展の根幹となる社員の健康を全社でサポート
②専門スタッフが連携した全社横断的な組織を設置(心と体の健康づくり委員会)
③産業医、保健師、会社が一体となり健康施策を推進(生活習慣病の発生予防・メンタル不調の予防と対応)
④残業時間の見える化による業務改善と労働時間の削減(働き方改革委員会)

■参考ページ:

人間尊重「人権・労働慣行・安全・健康」 https://www.daifuku.com/jp/sustainability/society/employee/

8.日本電産 (→REPORT)

■会社紹介:

日本電産は、京都市に本社をおき、電気で動くあらゆるモノの部品として人々の豊かで快適な生活に欠かせない「モーター」をつくる「世界最大の総合モーターメーカー」です。

■研修テーマ:

紛争鉱物開示ルールへの対応を中心に
①紛争鉱物開示ルール対応
・モーターや関連機器の製造において、金・すず・タンタル・タングステンの4種鉱物が使われています。2011年には、武装勢力と関連ありと判明した4種鉱物は使わないという方針を定めてウェブサイトに開示しています。また2013年から2015年は、2012年に米国で出来た法律に従って、自社製品に組み込まれた4種鉱物の原産地の特定と武装勢力との関連有無を調べ、米国証券取引所に対して報告書を提出しています。このような当社の取り組みを紹介します。
②仕事と家庭の両立支援とダイバーシティ推進活動
・2020年度に向けた「CSRビジョン2020」では重点8課題の一つに「ダイバーシティ」をあげ、女性が男性と同程度に指導的地位にいる状態を目指しています。昨年度は「ワーク・ライフ・プラス・キャリア・プロジェクト」に取り組み、本年4月には「女性活躍推進室」を立ち上げました。女性が活躍できる職場環境づくりは今に始まったことではなく、2005年12月に開始し育児と仕事の両立支援制度の導入を実現した「ポジティブ・アクション活動」以降ずっと注力してきています。このような当社の取り組みを紹介します。

■参考ページ:

「紛争鉱物への対応」 http://www.nidec.com/ja-JP/sustainability/social/partner/topic003/

9.ヒロコーヒー (→REPORT)

■会社紹介:

吹田市に本社を置き、吹田・豊中・箕面・伊丹を中心にコーヒーの焙煎加工・専門店の経営・豆の販売・ケーキ製造販売などをしている会社です。レインフォレスト・アライアンスコーヒーやフェアトレード・コーヒーなどのサステイナブル(持続可能な)コーヒーの取り扱いをしています。
レインフォレスト・アライアンス認証は、「森林を守り、川や土や野生生物を保全すること、労働者に対して敬意を示し、まともな額の賃金を払い、作業に必要なものを与え、教育や医療の機会を提供すること」という条件を満たす農場に与えられます。つまり、自然環境の保全だけではなく、労働者を守ることも目的としています。
また、我が社が参加している日本オーガニック&ナチュルフーズ協会はオーガニックの取組みの目標として児童労働の禁止、植民地栽培の排除、南北格差の解消など、人を大切にする社会の実現も挙げています。
これらの目的を追求しながら、良いコーヒーを適正な価格で消費者に届けるのが我が社の仕事です。このために、我が社の代表はバイヤーとして、長年に渡って世界各地の契約農場を訪れ、農場主との対話・自然環境と労働環境の視察を行ってきました。

■研修テーマ:

サステナブル(持続可能な、生産者の生活・環境を尊重した)コーヒーとは?
どのように確認し、仕入れ、販売しているのか、「良い生産と良い消費」を自由市場の中で実現するために、どんな課題がありどう取り組んできたか、についてお話しします。

■参考ページ:

「環境活動レポート」 http://www.hirocoffee.co.jp/hiro/csr.html

10.マンダム (→REPORT)

■会社紹介:

社名の「Mandom」の由来は「Human & Freedom」であり、「人間尊重」と「自由闊達」な風土の中で豊かな創造性が発揮できる人間集団を形成し、個人と組織の持続可能な成長を図りたいという想いが込められています。
GATSBYやLUCIDOなど化粧品を中心にした製品を製造・販売。1927年に大阪で創業。
1958年にフィリピンに進出、1969年にはインドネシアに現地法人を設立するなど、50年以上にわたり、アジアを中心にグローバルな事業展開を行っています。

■研修テーマ:

歴史・宗教・文化など多様なアジアでの事業活動を通じて培ってきた多様性に対する理解と対応の大切さ、わたしたちの責任と役割について、一緒に学びたいと思います。

■参考ページ:

CSR情報 http://www.mandom.co.jp/csr/