活動記録

Report

<特別プログラム>
SGHニューヨーク研修

Study tour to New York

2020年1月1日~6日

January 1~6, 2020

SGHニューヨーク研修

10人の生徒が、多様な人種・民族・経済的地位の人々が隣り合って暮らすニューヨークを訪れました。 Ten students visited New York, where people diverse in race, ethnicity and economical status live in neighboring areas.

学校・地域社会で多様性の問題に取り組む人たちから活動を聞き、学びました。 The students learned about diversity and inclusion from those who are playing active roles at a school and in the communites.

それぞれの人が持つ多様性への理解と対応力がグローバルリーダーの資質として欠かせません。この研修では,歴史的に多様性に向き合わざるを得ない米国,その中でも限られた地域に多様な人種・民族・経済的地位の人々が隣り合って暮らすニューヨークを訪れました。
生徒たちは,学校や地域社会で多様性の問題に取り組む人たちから彼らの活動内容を聞き,あるいはワークショップ形式で学びました。また,米国の移民に関わる歴史的背景について実物を通して学べる博物館を訪れ,ガイドから説明を聞きました。
これらに加え,国連で長く働いておられた本校卒業生のお宅を訪問し,国際機関で多様な人々と一緒に仕事をする上で大切なことや,国連で勤務することになった経緯等についてお話を伺いました。

○研修スケジュール

1月1日
  • 大阪伊丹空港から羽田空港へ移動
  • 羽田空港からJFK空港へ移動
  • ニューヨーク到着後,ブルックリンブリッジパーク,911メモリアルパーク,ウォール街,NY証券取引所,Columbia University等を見学
1月2日
  • TENEMENT Museum ガイドツアー
  • 国連本部ガイドツアー
  • 沼田隆一氏による研修
1月3日
  • The Town SchoolにてEva Vega氏による研修 (1)
  • ADLによる研修
1月4日
  • Eva Vega氏による研修 (2)
  • Museum of Chinese in America ガイドツアー
  • China Town,Little Italyの街並み見学
1月5日・6日
  • JFK空港から羽田空港に移動
  • 羽田空港から大阪伊丹空港へ移動

○講師/訪問先と研修内容/生徒の学習の様子

・TENEMENT Museum

19世紀のヨーロッパからの移民,特に宗教や文化の異なるアイルランド系の移民が暮らしていたアパートを保存した博物館です。彼らがどのような住居に住み生計を立て,どのような偏見や差別と戦ってきたかを学習しました。

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・国連本部

安全保障理事会,経済社会理事会,総会等の会議場の見学,および国連の果たす役割や世界の課題について学習しました。

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・沼田隆一(ぬまた たかかず)氏

ニューヨーク在住。UNDP(国連開発計画)を中心に長く国連で勤務された本校の卒業生です。
国連近くの沼田氏のご自宅で講演を聞かせていただきました。ご自身の学生時代の体験から,自分の興味に従って実際に行動を起こすこと,そして多様な同僚や政府職員と仕事をする時における,相手の背景を理解しかつ自分のペースを守りながら対話をすることの重要性について講演していただきました。
また、過去にこのニューヨーク研修に参加し,現在米国留学中の卒業生1名が講演会に合流してくれました。

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・Eva Vega 氏

多様性を受け容れる社会への変革のために,主に学校を舞台に活動しておられます。
Evaさんが多様性教育を担当している学校(The Town School)を訪問し,実際の学校の施設や備品,生徒の作品等を見学させていただき,学校の教育内容に多様性の重視がどのように反映されているのかを紹介していただきました。
2日目の場所を変えてのワークショップでは、LGBTなど性的マイノリティの人々のことをより深く理解するための映像資料や,LGBTの人々への支援活動などをご紹介いただきました。またニューヨークでは,male, female, intersexといった3つの性別を設定していること,theyが第3の性別を表す代名詞として使われていることなど,先進的な取り組みを学びました。

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・Anti-Defamation League (ADL)

ADLは、反差別に取り組む社会団体です。差別や偏見に関連して社会にメッセージを発信するとともに,人権に関するトレーニングプログラムを開発・実施しています。教員向けに教材となるリソースも提供しています。
生徒たちにMicro-aggression(悪意はないが無意識の差別意識の表出)をメインテーマにトレーニングを実施していただいた。モールを使って自分のアイデンティティを紹介するアクティビティー等を行い,自他の尊重の大切さも学びました。

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↑モールを使ったアクティビティーの様子

・Museum of Chinese in America

中国からの移民の歴史を紹介する博物館です。移民として在米中国人がどのように扱われてきたか,その歴史的変遷を学習しました。

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※参加生徒によるレポートは、こちらからお読みいただけます。